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華道家 片桐功敦
FLOWERS AND THE AFTER

2019.2.9-3.9

この度、華道家 片桐功敦の展覧会FLOWERS AND THE AFTERを開催いたします。片桐は大阪府堺市にあるいけばなの流派 花道みささぎ流の家元を20年前に襲名して以後、一貫してステレオタイプの伝統の華道を打ち破るような作品を発表し続けています。本展では片桐がこれまで撮りためてきた未発表のいけばな写真作品と新作を写真の展示を中心に、1ヶ月の展示会中に変化するいけばなのインスタレーションも併せてご覧いただく予定です。今展示会のタイトル「FLOWERS AND THE AFTER」とは片桐のこれまでの作品の根底に流れるテーマ、「花の生死」。私たちが平素「花」と呼ぶ現象の後には、枯れる、腐る、無に帰すという課程が続きます。それは私たちにも連なる宿命の形なのではないでしょうか。ぜひ高覧頂けましたら幸いです。

 

会期中に1階ANTIQUE ROOM 702で開催された いけばなワークショップ

【片桐功敦 かたぎりあつのぶ】
華道家 1973年大阪生まれ。
1998年 大阪府堺市のいけばな流、花道みささぎ流家元を襲吊。 2001年より現在に至るまで毎春、 桜一色のいけばな作品を個展を通して発表し続ける。2011年 桜シリーズの集大成として滋賀県・佐川美術館 にて桜数万本を生けあげた作品「泉/滝」を展示。 いけばなの作品制作に伴い、花についての執筆・掲載も多数。 片桐の作品群はいけばなが源流として持つ「アニミズム」的な側面を掘り下げ,花を通してひとときの空間を 生み出すことに一貫している。2013年秋から福島県南相馬市を中心とした、東京電力福島第一電子力発電所 から20km圏内に咲く花をいけるプロジェクトを始め、現在も続けている。 2015年、その成果として写真集「S acrifice~未来に捧ぐ、再生のいけばな~」(青幻舎刊)を上梓。