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大平龍一
大平博士と驚異の部屋

2015.3.7-3.29

博物館などの原型とされる「驚異の部屋」は、世界の珍品を一同に寄せ集めた空間である。15世紀から17世紀にかけてヨーロッパの王侯貴族や学者によって作られたものだ。
そのコレクションは、大航海時代を通じて非ヨーロッパ世界からもたらされたものも多く含み、金銀細工、珊瑚で出来た宝飾、貨幣、羅針盤、古典古代の工芸品、東洋の陶磁器、絵画、剥製、巨人の骨(実は恐竜の化石)など多岐にわたっていた。未知の世界や物に対する人びとの興味関心は現在も変わらぬ形で続いており、現在も科学技術の発達や研究・開発に大きな貢献をもたらしている。
今回、大平博士は10年間のフィールドワークの末に手に入れた、世界初の発見となる◯◯◯◯を初公開する。これらの新しいコレクションが、また人びとの新たな興味関心を引出し、新しい世界の捉え方や発見につながれば幸いである。
※コレクションは作品保護のために展示期間に制限を加えてあります。

 

【関連イベント】
●ワークショップ“なんでやねーーーーーん!”
場所:中之島バンクス

大平龍一(おおひら りゅういち)
1982年東京都生まれ 千葉県在住2006年に東京藝術大学美術学部彫刻科を卒業後、同大学院同科彫刻専攻博士後期課程修了。2005年の大学在学中に東京青山スパイラルにて開催された「SICF6th」(第6回スパイラル インディペンデントクリエイターズ フェスティバル)にて森美術館館長「南條史生賞」受賞。
2010年には鶴岡アートフォーラム(山形)で大規模回顧展を開催。グループ展にも多数参加している。
神城や聖地、境界、空間のしきりについて研究。人々の認知する世界、近くする物事に鑿「のみ」を入れ再構成を試みる。